Kazunori is the construction site chief in Metropolis Tokyo. Due to extreme heat, construction during summer daytime has come life threatening. Delay of construction can also impact economy. Construction is connected worldwide as materials and products are imported, impacted by climate change in other countries as well.

Story arranged and filmed by the Next Generation Youth Council.

Transcripts

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Japanese

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みなさん、こんにちは。私、増田和典と申します。

出身は、日本の千葉県になります。

 

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今年で創立144年を迎える戸田建設に勤めております。

現在は、当社を代表する、虎ノ門

 

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一丁目東地区の再開発の現場総責任者を任されております。

 

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建設業は、社会資本の創出や、近年増加しています、

災害対策を行うことによって、安心安全な街づくりを行い、

 

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地域経済を支える役割を担っております。

私が所属します本プロジェクトにおきましても、

 

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防災機能を強化した計画となっておりまして、

約780名ほどの

 

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帰宅困難者の一時滞在スペースや、

3日分の災害用備蓄品を備える建物となっております。

 

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我々現場の人間は、外部での作業が非常に多いため、

環境によって受ける影響が非常に大きいです。

 

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特に、高温による熱中症の発症や、

生産性の低下、また暴風雨による作業制限によって

 

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工事完成時期の遅延など、

社会全体の経済性に大きく影響を及ぼしております。

 

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ちなみに、厚生労働省の公表によりますと、

令和5年における職場の熱中症による死傷者、

 

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全体で 1106名のうち4割が建設業と製造業で

 

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発生しております。

また、熱中症によって亡くなられた方は31名ということで、

 

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その中で60%が建設現場に関係する就労者となっております。

それでは続きまして、

 

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我々建設現場の実際の真夏の状況をご紹介したいと思います。

まずこちらが朝の

 

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ミーティングの状況となっています。

まず、健康被害を防止するために、

 

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こういうヘルメットですとか、安全帯、長袖長ズボンといった

保護具の着用、また肌を露出させない

 

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洋服・作業着というのを義務づけております。

続きまして、こちらも建設現場

 

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全体の写真になっておりますが、

建設現場は大きな重機を扱っております。

 

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土の上に直接重機を乗せますと重機が

転倒する恐れがありますので、写真のように、

 

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分厚い鉄板ですけれども、こちらを

敷き並べてそのうえに重機を

 

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乗せて作業を行っています。この鉄板というのが、

特に真夏になりますと照り返しが

 

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強くなりますので、

こういう状況の中で我々は作業をしていると、

 

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いった状況になっております。

こちらが最上階の気温を撮影した写真になっております。

 

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紫外線が強いという環境から、

かなり体感温度が高いといったような中で

 

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我々は作業しているといった状況となっております。

こちらも屋上で

 

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作業している作業員さんの写真になって

おりますけれども、天井ですとか、壁がない、

 

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本当に外部での作業となっておりますので、

非常に自然環境に近い状態で作業を

 

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行っていると、いった状況になっております。

やはり雨が降りますと、手元が滑ったり、

 

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あと電気使っていますと感電したりしますので、

それも一つ自然環境に大きく

 

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影響を受けるような職場となっております。

それ以外に、我々現場というのは、

 

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現地で製品を作るわけではなく、

海外ですとか、国内各所で

 

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製品を作って、それを現地に運んで

組み立てるといった作業になります。

 

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特に海外で製作する場合は船便とか使いますので、

気象状況、

 

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台風ですとかによって入国が遅れたり、

発展途上国ですとインフラが

 

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整備されていないという環境から洪水などが

発生しますので、気象変動によって

 

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納期の影響が非常に大きい職種でもあります。

気象変動の対処方法として、

 

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例えば昼作業から夜作業に変えたり、

先ほど少し写真に

 

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出てました空調服を着用するなど、

いろんな対策を考えておりますけれども、

 

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例えば夜作業に変えることによって

照明に必要なエネルギーを

 

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確保しなくてはいけないことや、近隣住民への住環境が

悪化してしまうとか、

 

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空調服においても気温が高い場合に使うとどうしても

熱風が体の中に入ってしまいますので

 

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不快に感じるなど、なかなか環境に対する対策を

 

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実施はしていますけれども、なかなか

うまくそれに対応しきれていない状況になっております。

 

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当社としましては、浮体式洋上風力発電事業の

取り組みに加えまして、

 

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建設現場におきましては環境配慮型の燃料の使用ですとか、

再生可能エネルギーの導入、

 

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グリーン調達の推進など、具体的な対策を積極的に行っています。

建設業は国民生活にとって

 

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なくてはならない産業であることから

需要が無くなることはないと考えております。

 

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建設業は、ものづくりが主な業務であることから、

 

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我々が率先して気候変動に対する具体的な対応を行う

必要があると考えております。

 

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今こそ、一次エネルギーである化石燃料からの脱却を図り、

 

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一刻も早く温度上昇を止めなければ

建設業も成り立たなくなると考えております。

 

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もはや気候変動によって、命がけの産業になりつつあるということは、

間違いございません。

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